畳と〇〇は、新しい方がいい。(ですか?)

20数年振りに「畳」の表替えをお願いした。その顛末を少々。

ストーブの前15cm角がぼろぼろになり、よくもまぁこんなになるまで辛抱したもんです。

たまたま郵便局窓口で見つけた広告入りの封筒に、畳屋さんの連絡先があり「なんぼかがるっすか?」と電話して「お願いしたい」と申し込んだら、早速サンプル持参で来てくれました。

 

畳表の裏返しを想定していたのですが、それはもう「終わった畳」で新調するしかないとのこと。

ふむふむ、なるほど、そっかぁ~とイチイチうなずきサンプルで説明を聞く。

低予算なら中国製の畳表、品質にこだわればやっぱりMADE  IN  JAPANの畳表で、グレードも松・竹・梅と3段階。さらには床暖仕様やモダンタイプなど様々。

いままでの畳が20年も耐えて来た訳ですから、ここは思い切って最高グレードを注文。俺が生きてるうちはもつだろうから。・・・

 

約束していた昨日の朝、8時過ぎにやって来た畳屋さん。それがとても実直な職人さんなんです。

そして夕方5時過ぎ、やって参りましたよ、蘇った畳が8枚。

「これって、固く絞った雑巾で拭けばいいんですかね?」と聞けば、「持ってきてますからヤラせていただきます」。職人仕事をジーッと見ていたい気持ちを抑えて、そ知らぬ顔で小説(続、花咲舞がだまってない!)を読む。

高さ調節も済み最後の工程、その仕事の丁寧なこと丁寧なこと。お寺の小僧さんの雑巾掛けより緻密に、両手を添えて1cmずつ移動しながら畳1枚に5分位の時間をかける念の入れようで。

 

ああ、この人に仕事を頼んでよかったな。

安物買いの銭失いにならずに済んだようです。

技術より口数が多く能書きをたれる人もいる中、久々に「いい仕事を見せてもらった気分」でした。

MADE IN JAPAN 万歳!職人の手仕事、万歳!

 

いいものは、喜ばれ親しまれ愛着が沸きます。

私たちもそんな合唱団を目指しましょう。

 

新調したタタミに、

「これが本当のタタミの色なんだー」と見入る次男。

「おおっーー新しい!」と言いながら、野球の練習帰りのドロドロ靴下でズカズカ上がって来た三男。

久々の好天にはしゃぎ回る、何時も土足の猫のにゃー。オマエラ、土足禁止ーーーーーーーーー!!!

翌朝「むかしから畳と〇〇は新しい方がいい、と言うよな~」と妻に言ったら、

「も少し痩せてみるかな~ハハハ」だって。

こればっかりはお取り換えも返品も出来ないので、

畳以上にもっと大切にしようと心に誓ったのでした。(こま)