みゃーみゃーと鳴く猫に考えさせられる。親の責任というもの。

長男に会いに、仙台に行ってきました。連休最終日の一泊です。

♪緑の中を走り抜けてーく真っ赤なぽるしぇー、てってーれれ、てってーれれ、てってーれれれ~。

新緑を縫って鬼首道路105号から108号、古川I.C.~泉・仙台I.C.のルートで。

古川から高速道路にのって間もなく「とうさん、大変なことが起こって・・・」と前途多難な電話が。

聞けば、深夜3時ごろ、バイト帰りの道端で捨て猫を発見した、らしい。

 

寒いし暗いし、見捨てる訳にもいかずアパートに・・・。

何色?と聞くと「クロ」、しかも2匹・・・。えぇーーーーーっ、なんでそうなるの!!!

(シーっ!)だめでしょう、アパートじゃ、しかも学生だし。

保健所へ電話したが日曜日のため連絡つかず。

それもだめでしょう、助けるつもりが逆効果だろう。

 

到着してみると、生まれたてっぽく目も開かないコオモリみたいなガラガラの黒猫が2匹。

段ボール箱にタオルを敷いて、おまけに妻にプレゼントしたはずの湯たんぽまで入れてあった。

小さくても大切な命、今頃は親猫も泣いているだろうに。

飼い主の無責任さゆえにこうなったのだ。むむ、許さん!!!

 

息子は、朝一でペット用ミルクを調達し哺乳瓶を温め、飲まそうと。・・・

が、口も目も殆ど開かず「こりゃ、厳しいな」と思いながら(片手サイズしかないのです)交代でチャレンジしてみた。終始みゃーみゃー鳴きながら爪をたててシャツの上まで這い上がる元気がありました。家にいる家族に写真を撮って送った。

 

どうすんの?と返信あり。当の息子もネット検索したら、仙台駅前に動物愛護センターみたいな施設があり受け入れてくれるかも、と。でも日曜日なのでダメ。

娘が拾ってきた猫を2匹飼っていたアニキを思い出し、電話してみたら「死んだ時があわれだったのでもう猫は飼いたくない」の返事だった。

うちの「にゃ~」(飼い猫:メス/避妊済み)と喧嘩しなければどうにかなるかな?

 

考えついた答えは次の通り。

1、元の場所へそっと戻しに行く

2、バイト先のコンビニの外で「差し上げます」と表示する

3、自宅に連れ帰って飼う

4、アニキに引き受けてもらう

5、動物愛護センターに引き取ってもらう

6、アパートのある町内会長さんにお願いしてみる

7、SNSで貰い手を募集する

 

その夜は、仔猫を尻目に焼き肉を食った。

「明日は8時には帰るからな」と言いながら、10時半に“御披良喜”にして寝た。

が、ほぼ30分おきに「みゃーみゃー」鳴く。朝まで気になって寝付けなかった。トホホ。

あさ5時過ぎに2人起きだして、哺乳瓶で再チャレンジしてみる。

無理やり口を開けさせて、チョッとだけ飲ませることができた。

 

朝めしを済ませ大学に送り、来た道を引き返し湯沢まで来たところで、次男からメールがあった。

「ねこはどうなったの?」長男に確認したら、「動物愛護センターに連れてきて貰えれば受け入れて、飼い主募集をしてもらえそう」とのことだったが、条件があり「生まれっこで飼育困難と判定したら、殺処分」と。

 

とうさん、どうしよう。

とうさんは悩んだ。

そもそも飼うつもりではなかったのだし、結果はどうなるにせよ、その愛護センターに「委ねる」しか方法はないんじゃないか。「ゆだねるしか・・・」それ以上の表現は出来ませんでした。

 

猫好きな次男には「施設に引き取って戴いて、解決した」とメール。

どうして欲しかったの?と聞き返すと、「連れ帰ってくるのかと思ったので」と期待していたみたい。

幼すぎる猫ちゃんたち、連れて帰っても無事に育つかどうかと思った。

みゃーみゃー鳴く仔猫を抱えていたら、我が子らが生まれた時の映像が蘇るようだった。

人の子であれ、猫の子であれ、親なら責任をとれ!と言いたい。

 

これでよかったのだろうか。(こま)