カップラの秘密を知りました。凄いなぁ。

朝ドラの影響を受けて本屋さんで立ち読みするうちに、ご本人が執筆した文庫本を買い、いま後半部分を読み進んでいます。

日清食品の創業者、安藤百福さんの本です。ドラマは言わずと知れた「まんぷく」です。

安藤さん、いつもお世話になっております。

私の体の何分の一かはインスタントラーメンで出来ているかも知れません。

チキンラーメンに始まり、現在のカップ・ヌードルをアメリカに販路を広めるために様々な試行錯誤があったのだそうです。文化の違いで麺類を食べる習慣がない、どんぶりもない、箸も使わない。日本人の様にすすって食べない。だから作っても売れるかどうかわからない!何より販売ルートがない。

 

カップ・ヌードルの商品開発には味以外にも次の条件が必要だったそうです。

1、容器が衛生的で熱さを感じさせない素材と厚さであること。

2.麺は常に容器の中間にあって傾かないこと。

 (薄い容器を補強してくれて、熱湯をそそぐと程良くほぐれる)

3、かやくが麺の上にあること。

 (出来上がりが美味しく見える)

 

でも、当時の技術ではその中間に麺を固定させることがとても難しかったのだ。

あらゆる方法をテストしたが麺が傾き、かやくが落ち・・・。

眠れない日が何日も続いた安藤さんは、ある日夜中に閃いた「そうだ!上から入れるのではなく、容器を逆さまして被せればいい!」という結論に至ったという。

まさに逆転の発想。発明家はやっぱり違うなーーーー。ドラマは塩づくりから、まもなくラーメンへと移ってゆくのでしょう。

 

戦後、食糧難の時代にあって、「ひとは食が満たされれば争いごとは起こらない」という強い信念のもとに、食べ物で世の中の役に立つ事業を立ち上げたのだそうです。

 

後半の話は、中国に渡って麺を探求した内容になっています。この本を読んで知ったおべだふりを語ってみましょう。

日本人は、「麺」というと細くて平たい麺をすぐにイメージしますが、本来の「麺」は、麦の面、小麦に水を加えて平たく伸ばした面を意味しているので、餃子も小籠包も饅頭も長くなくても麺であるのだ。伸ばした麺を拉麺(らーめん、そうめんなど)、伸ばして切った切麺(そば・うどんなど)、刀でそぎ落とした刀削麺。話が長くなったのでこの辺で切るぞ!ご免!(こま)