谷深ければ山高し。ひとり秘湯を訪ねて。

4.18、きゃどぽんぽんじーから、また田沢湖方面へドライブに行ってみた。

去年の春もこんなぶらり旅をした。

自宅から見る秋田駒ヶ岳(乳頭山)は、真っ白なお化粧をしていて魅力的である。

ひた走り、小1時間で田沢湖高原まで上り詰めて高原温泉郷のホテルを横目に見ながら、大釜か蟹場あたりにしようか考えたが折角来たので「秘湯、鶴の湯」に方向を決めて、ハンドルを左に切った。何とその先は下ること下ること、かれこれ20分。時々、鶴の湯温泉を堪能したクルマと何台かすれ違う。おお、宮城ナンバー、おお、品川ナンバーなどと思いつつ、左側の待避所で道をゆずった。

到着時刻10:35分。日帰り客の入湯時間帯は、10時~15時だったのでいい時間に着いたと一人勝手に喜んだ。ご覧の写真は、鶴の湯温泉の代表的な光景。その左側は宿泊棟で、その奥に事務所がある。入口を入ると右横に、ラムネ、ジュースなどを冷やしているコンクリート水槽が、とーとーと流れ落ちる沢水を受け入れていた、正に清涼飲料だ。

なーんと、うめそだごど!

事務所窓口に「入浴大人1人」と言って600円を払い、いざ露天風呂へと向かった。

平日だからこその少ない観光客で、中国や台湾からお越しの方々も。

目指すは、白濁した露天風呂。ガラガラと音のする引き戸を開け、脱衣籠に脱いだものを放り込み、いざ!まだ10時台の眩しい春の日差しを顔いっぱいに浴び、至福のひと時「あ、に点々」であった。見上げれば目の前の崖には残雪が残り、耳には雪解け水が沢に流れゆく渓流のうれしそうなせせらぎの音がする。みちのくの春は目覚めたばかりだった。

 

ひとり静かに山のいで湯につかる。

左手をさすりながら。

混浴風呂の脇に通路があり、その植え込みの切れ目から、やってきた女性客と目があった。

え、もしかしてこのヒト日本語が読めずに来てしまったのか?と心配になった。

きっと、注意する人もなくそのまま後ろから入浴して来たらどうしよう、どうしよう。

そして、さらに年配のご夫婦も1組やって来た。

 

後で気付いたのであるが、露天風呂がもう一つ奥にあって、そちらが女風呂だった。

あーあ、びっくり!

 

秘湯ーつ!

つるンの湯だから、滑って転んだ左足や左手の痛みも治るのかなぁ。また行こうかなぁ。(こま)