大曲の夜はこうして更けて行くのであった。

3月もそろそろ終わりという28日、久々の夜の街へ繰り出した。

巷で、濃厚接触を避けよう!という動きがある中、かねてから約束した仲間たちとの飲みだったが???と思いつつドタキャンもせず若者に混じって飲んだ飲んだ飲んだ。

 

生憎というか幸いというか、そこの会場は満席。不安は決してぬぐえないけれど、ウイルスの影響で経済活動が、人の暮らしが、街の活気が元気がなくならないよう願わずにいられない。

 

2時間ほどそこに身を置いてみたものの、騒音のなかで人の話を耳を澄まして聞くことが困難な状況となり

敢え無く一次会で退散した。

そのまま帰るのが勿体なかったので、一人で夜の飲み屋街を彷徨った。道すがら、若い頃この小路を通ってあちこちハシゴしたな~、すっかり今では跡形もなく店の看板も人の流れも変わってしまったんだなぁと歩きながら感傷にふけったのである。そして、気が付けば駅前まで歩いていた。

〆のラーメンにと店に入ったら、そこにいたのは大学生風の若者が7~8人いただけで、のん兵衛のオヤジはただ一人であった。

 

何と月日の流れの早いことだろう、つわものどもが夢のあと、なのであった。(こま)